潟Cンテリア大分に本部を置く『きなみグループ総合企画推進室』を中核に、それぞれが一見ばらばらに見える事業分野を“教育産業ソリューションビジネス”として総合的に捉えようというのがそれだ。
同グループの教育産業ソリューションビジネスは、「教育を忘れることは、人を忘れること」を哲学とする木南会長が、教育を通した地域貢献を目的に2003年4月から本格的に取り組みを開始した“新戦略”でもある。いわば、その哲学を集大成させるための壮大な試みともいえ、教育現場に係わるあらゆる施設・設備・教材・教科書・学生制服・体操服・ユニホーム・カバン・グッズ等の便宜を図るとともに、現在設立準備中のNPO法人『大分キャリアナビ・ステージ』と一体となって、若者たちに目的意識を育みながら自分自身を発見し夢中になれるモノづくりと可能性追求のトレーニングプログラムを提供することで、夢と誇りを持つ自立した人間として社会参画できる「より良い社会人」を育成し、地域社会に貢献することをめざしたものだ。
地域貢献に関しては、木南会長は2003年6月から大分市鶴崎商店街連合会会長という重要で困難な役割を引き受けているが、「鶴崎商店街の再生には思い切った改革が不可欠」とし、すでに改革に向けた第1弾として大胆な部会改編を断行した。従来の部会はすべて廃止、『鶴崎学すすめ部会』と『商業空間エンジョイ・話題提供部会』の2つに集約したのだ。これは鶴崎の長い歴史や大野川の地の利を商業に活かし、商業空間をエンジョイしてもらうための話題提供の発信に力を入れて地域商業文化を高めようというもので、商店街を取り巻く逆境をあえて得意技に変えることで連帯感ある商店街づくりを図るのが狙いだ。「まったく経験がないが故に既成観念がなく、時流を捕らえた独自のやり方を実践できた」ことが潟Cンテリア大分を県下を代表する装飾業へと育て上げた原動力となっており、そのアイデア溢れる行動力が今、衰退傾向が著しい鶴崎商店街の再生への期待を集めているところだ。