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環境に優しい「真砂土防草硬化工法」で雑草を半永久的にシャットアウト |
こまめに手入れをしていても、いつの間にか伸びてくる雑草。ガーデニング愛好者や道路・公園管理者にとって、これからは特に厄介な季節だが、環境にも優しく、雑草を半永久的にシャットアウトする「真砂土防草硬化法」を開発して学校の運動場や道路関連公共工事等で実績をあげているのが、大分市の「ヘツギ土木緑地建設梶vである。 |
●自社採掘の真砂土を利用して独自開発 |
「ヘツギ土木緑地建設梶vは新産都建設が佳境に入った昭和42年4月、旧大野町出身の戸次正市社長が大分地区での土木工事需要を見込んで北九州市から帰県して個人創業した。その後、昭和48年11月に戸次緑地建設有限会社として法人化、昭和60年6月に株式会社に改組して現社名となった。
現在、大分県知事登録の造園土木建設業として、土木工事一式・造園・外柵・解体・舗装工事等を手がけているが、近年注目を集めているのが同社が旧大野町に保有する山から産出する真砂土の特性を生かして独自に開発した「真砂土防草硬化法」(特許出願中)による地球環境に優しく、半永久的に雑草が生えないというハーデンソイル工事である。
この工法は、花崗岩が風化して適当な硬度を持ち、通気性・透水性に優れる真砂土を石灰石の粉石及び固化剤と一定割合で混合。施工場所に7〜10cm程度の厚さで敷設・転圧し、上から水を散布して養生・固化することで施工部の保護と防草をはかるもの。
戸次社長によると、「現場で簡単に施工でき、経済性・強度・耐久性に優れ、除草剤による土壌汚染の心配もなく、コンクリート敷設と違って透水性があるため雨水が浸透し植木・草花の生育を妨げない」等の特徴を有する。 |
●民間工事の受注に注力 |
ハーデンソイル工事は近年、学校運動場や道路中央分離帯、公園遊歩道など幅広い分野で利用され、「他の土木建設業が受注・施工した分も含めて、すでに300件を超える実績をあげている」という。特に公共工事では設計仕様として採用されるケースが増加傾向にあるそうで、このため同社は他の受注業者への混合材の販売・供給にも乗り出している。
「自然に優しい真砂土防草硬化法は時代の要請に適った工法。メンテナンスの手間と費用が節約でき、汗まみれの大変な作業からも解放されるメリットを訴えながら、今後は駐車場やガーデニング愛好家庭等の民間工事の開拓に力を入れたい」という戸次社長。財政難で公共工事の縮小傾向が続く中、この真砂土防草硬化法を建設不況を乗り切る切り札と位置づけている。 |
事業所プロフィール |
会社名 |
ヘツギ土木緑地建設 株式会社 |
所在地 |
大分市南大分羽屋4の1 Tel 097-544-1157 |
代表者 |
戸次 正市 |
資本金 |
1,000万円 |
従業員数 |
10名 |
事業内容 |
土木・造園・外柵工事及び解体・舗装工事等。真砂土防草硬化工事及び真砂土等の客土販売 |
創 業 |
昭和43年4月 |
URL |
http://www.oct-net.ne.jp/^hetsugi |
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