「平日の昼間の受講生は多分、全国でもトップクラス」(井上代表)に代表される受講生の多さは、1週130レッスンを超える選択時間帯の充実及び3歳のキッズから60歳以上の高齢者に合わせたプログラムの提供と低料金(平日昼間=月4回6,000円〜)、さらにはエアコン完備(ラフ)等の施設整備が大きく寄与しているが、最も大きな要因となっているのは、「ホテル並みのサービスを提供する」(同)というカスタマーサティスファクション(顧客満足)を追求している経営方針にあるといっても過言ではない。
顧客満足の追求は、同じサービス業として当たり前との認識に立つもので、同社では中小企業診断士のアドバイスを受けながら中核幹部社員は毎週マネジメント面を含めて、アルバイト等も2ヶ月毎のペースで各階層別に、「サービス業としての基本である接客やクレーム対応・処理等について勉強会を続けている」(同)そうだ。
こうした研修の積み重ねが、「全員のベクトルを同じ目標に向かわせる原動力」(同)となっており、フロントやコーチといった職種は異なっても、全従業員が同一レベルのサービス品質を保ち、さらに向上させる要因となっているのである。
スポーツスクール(クラブ)等は無形のサービスという目には見えにくい“商品”を販売するだけに、「いかにお客様に満足していただき継続してもらうか」(同)が大きな要素となるビジネスである。それだけに直接、受講生・会員に接する従業員の役割が大きな比重を占めており、県下同業者トップレベルのサービス品質の提供は、「今後、大分市南部地区でもチャンスがあればスクールを開設したい」(同)とする同社にとって大きな武器である。
スポーツ関連という県下では特異な分野で飛躍をめざす同社の今後の動向が注目される。