その研修カリキュラムの特徴は、「２〜３日間にわたって集中的に実施、体験学習を基に、精神分析学等も織り込み、グループによる徹底的なディスカッションを通して課題を深く掘り下げながら問題を解決していく」というやり方で、研修テーマは、『職場の人間関係』『職場の活性化』『やる気を出すにはチームワーク』『効果のある組織活動』『創造性の開発』など多岐にわたっており、最近は経営者や管理職を対象とする『コーチング研修』の依頼も多いという。
コーチング研修とは部下を育て、部下を動かすための管理者としての指導力・在り方を育成・強化するもの。得てして、仕事ができる者ほど、「難しい仕事は部下にやらせるより自分でやったほうが早いと考えがち」だが、これでは部下はいつまでたっても育たず、社員としては優秀でも管理者としては失格だ。
　このため、『正しい仕事の与え方』や『部下の欠点を知り矯正する』『部下の小さな成長をよく見て誉め、モチベーションを高める』『部下との良好な人間関係を構築する』等、部下を育てるために経営者・管理者に求められるリーダーシップを養ってもらおうというもので、中尾社長によると、「リストラや行財政改革等による人員削減の中、現有人材の能力をフルに引き出すことが特に重要となっていることもあり、コーチング研修に対する関心が非常に高まっている」そうだ。
　企業・組織の健全な成長のためには、明確な目標（ビジョン）と、そこで仕事に携わる１人１人のやる気と実践が不可欠である。これこそが“企業・組織は人なり”といわれる所以であり、官民ともに厳しい環境下に置かれている今、専門コンサルタントである同社への期待が高まっている。