|
時代を先取りする独自の発想と企画・ノウハウで、“次代のガラス製品”を創出 |
建築・内装用から美術工芸品や食器等まで、我々の生活に密接に関わるガラス製品。快適な生活空間づくりに欠かせない素材だが、船舶サッシ及び店装・自動車ガラスの3つのステージで、常に時代を先取りする独自の発想と企画・ノウハウを原点に、“次代のガラス製品”を創出し、全国にその名を知られるのが大分市の「椛蜻q」だ。 |
●水上バス「ひみこ」の窓工事を担当 |
2004年3月末、東京・隅田川とお台場を中心とした水上観光の目玉となる新しい水上バス「ひみこ」が就航した。宇宙戦艦ヤマトの作者として知られる漫画家・松本零士氏がデザインした同船は、銀色の船体と空を見渡せる7カ所の展望窓をもち、床に埋め込まれた青、紫、赤の照明が宇宙空間を演出するという“水上の宇宙戦艦ヤマト”。
思わず乗ってみたくなる外観だが、同船の約120枚の窓サッシ・ガラス工事を担当したのが「椛蜻q」だ。
椛蜻qの創業は昭和43年3月。自動車ガラス販売施工の椛蜻qガラス(高松市)の大分営業所としてスタート、昭和51年6月に椛蜻qとして分離独立した。 |
●原点はオリジナリティ |
現在の事業分野は、船舶サッシを中心に店装ガラス及び自動車ガラスの3つのステージ。中でも、船舶サッシ部門に関しては、「国内のプレジャーボートの窓枠シェアの7〜8割を占める」というトップ企業だ。これを支えているのが、企画・デザイン・設計・製造・施工まで全て内製の一貫システムによる独自の製品づくりであり、国内初のボルトレス接着工法を実現したオリジナル接着剤“SHIP−HI”及び一体型ウインドシールドの開発だ。
また、最近特に強化しているのが自動車ガラス部門だ。昨年11月、本社からほど近い大分市東浜に新たに大分営業所を開設。ここを拠点にして自動車整備工場や板金工場とともに一般ユーザー向けの自動車ガラスの販売・取り替えをはじめ、カーフィルム施工や飛び石等による小さな傷のリペアーなどに対応している。
「オリジナリティこそが当社の原点であり、今後は自動車ガラス部門をさらに強化すると同時に、すでに商品化している防曇ガラスや防爆ガラス等の機能性ガラスに力を入れ、第4の柱に育てていきたい」という大倉社長。ユニークなガラス創造集団として、次代のガラス製品開発を含めたグローバルな展開をめざす方針だ。 |
事業所プロフィール |
会社名 |
株式会社 大 倉 |
所在地 |
大分市大洲浜1-5-31 TEL:097-551-4128 |
代表者 |
大倉 治夫 |
資本金 |
1,000万円 |
従業員数 |
35名 |
事業内容 |
船舶サッシ製造販売、内装向けガラス及び鏡工事、店装用金物工事、自動車ガラス販売施工など |
創 業 |
昭和43年3月 |
URL |
http://okura-glass.com/ |
|
|